貴重なタンパク質源として、おいしい食材として愛されている蜂の子

魚が入手しにくい山間部では、蜂の子やイナゴ、ざざむしなどの昆虫が貴重なタンパク質源として古くから利用されてきました。
しかしこれら蜂の子を含めた昆虫は、食べものが豊富に手に入る現代では食用としての価値が下がり、嗜好品あるいは郷土食として親しまれるだけに留まっています。

それでもなお高級珍味やサプリメントとして蜂の子が市販され続けているのは理由があります。
なぜ蜂の子が人々から愛され続けているのか、その理由をご紹介します。

食用として人気の高い蜂の子

蜂の子は成虫になる前の蜂の幼虫や蛹のことです。
幼虫や蛹には固い外皮がないため食感がやわらかく、クリーミーな味がします。
また蜜やローヤルゼリーを餌に育つミツバチの蜂の子には還元糖が含まれており、ほんのりとした甘みもあります。
さらには旨み成分であるグルタミン酸やアスパラギン酸が豊富に含まれています。

このように、蜂の子には人が何かを食べたときに「おいしい」と感じる要素がたくさんあるため、一度食べると病みつきになる人が多くいるのです 。

また蜂関連の製品は蜂の子だけでなく、巣や蜜、ローヤルゼリーやプロポリスなどさまざまなものが市販されています。
そのため蜂の子は他の昆虫よりも食用として認識されやすく、親しみやすいため今なお食材として、あるいはサプリメントとして取り入れられています。

蜂の子はアミノ酸スコア100の良質なタンパク質源

蜂の子には必須アミノ酸やその他アミノ酸がバランス良く含まれています。
アミノ酸スコア100を示したというデータもあり、蜂の子は動物性タンパク質に変わり得る優れた食材だということがわかります。

また蜂の子にはビタミンB群もバランス良く含まれているため、健康食品としても利用されています。

蜂の子は次世代の食料になり得る存在

蜂の子だけに限らず、昆虫には人間が必要とする栄養がほとんど含まれており、今では次世代の食料として注目を集めるようになりました。

しかし 昆虫は体が小さく、食料としてまかなうためには量を多くとる必要があるため、昆虫を食料とするには人工飼育が必要だと考えられています。
また人工飼育する場合、肉食性の昆虫を大量に飼育するのは難しいため、食料として飼育するなら草食性の昆虫が適していると考えられています。

蜂は大きくわけて、他種の昆虫を餌にするスズメバチと、花粉や蜜を餌にするミツバチとがあります。
ミツバチは人工飼育できる昆虫として最もポピュラーな存在です。
現在では、都市でミツバチを飼育する都市養蜂の取り組みも全国各地で盛んに進められています。
もしかすると将来的には都市でミツバチの蜂の子がタンパク質源として、採集されるようになる日がくるかもしれません。

蜂の子を含め、昆虫にはさまざまな栄養が含まれ、食料としての価値が見いだされてきています。
栄養価も高く、味もおいしく、さらには将来の食料源になるかもしれない蜂の子をもし見かけたらどのような味がするのか、まずは一度確かめてみてはいかがでしょうか。