食用になるスズメバチの蜂の子は、何種類あるか

日本に生息するスズメバチは約16種類が確認されており、人家に近い場所でよく発見されるのがキイロスズメバチやアシナガスズメバチ、コガタスズメバチです。

しかし、人家近くに住むスズメバチは薬剤を使用して駆除されることが多く、また巣の大きさもそれほど大きくない種類があり、食用に利用されることはあまりありません。
ただし、薬剤を使用せずに駆除できた場合は食用として出回ることもあります。

もしもクロスズメバチ以外の蜂の子が運よく入手できたら、スズメバチの種類にも注目して味の違いを確かめてみてください。

日本に生息するスズメバチの種類と、食用にされる蜂の子

古くから食用として利用されてきたのは、主に山林や土手に住むクロスズメバチの蜂の子です。攻撃性が比較的低いことから食用目的に採集されています。

身近なスズメバチであるキイロスズメバチやアシナガバチ
は薬剤を使用した駆除対象であるだけでなく、攻撃性が高く、そもそも蜂の子の採集がむずかしいため食用にされることはあまりありません。
アシナガバチはキイロスズメバチと比較すると多少はおとなしいため、稀に食用にされることがあります。

また九州では上記スズメバチよりもさらに攻撃性の高いオオスズメバチを食用にしている地域があります。
その他の蜂の子は大型動物や鳥、同じ昆虫が餌にすることはあっても人間の食用としてはマイナーな存在です。

身近なところにいるスズメバチの種類

その他、身近にいるスズメバチには以下のような種類の蜂がいます。

コガタスズメバチ

中型のスズメバチで比較的巣の規模が小さく、枝や木の軒先などに巣をつくります。 キイロスズメバチと並んで、身近な場所でよく見かけます。攻撃性はあまり高くありませんが、目立たない場所に巣をつくるため、巣をうっかり刺激しやすく攻撃されることがあります。

ヒメスズメバチ

大型のスズメバチですが、オオスズメバチのような攻撃性はなく、巣の規模も小さいです。アシナガスズメバチを幼虫のエサに利用しています。

モンスズメバチ

中型のスズメバチで、攻撃性も中程度です。近年は減少傾向があり、巣も閉鎖的な空間につくるため、他のスズメバチよりは見かける機会が少ないです。

チャイロスズメバチ

働き蜂が羽化したばかりのキイロスズメバチの若い巣や、モンスズメバチの若い巣に侵入し、女王バチを殺して巣をのっとり産卵する習性を持つスズメバチです。主に日本海側に分布しています。

食用にするスズメバチと、そうでないスズメバチの違い

スズメバチは上記のようにいろいろな種類がいますが、食用にされるスズメバチは「人間に対して攻撃性が少ないこと」や「巣が大きく、とれる蜂の子の量が多いこと」が重要視されます。そのため、世に出回るほとんどの蜂の子が比較的おとなしいクロスズメバチなのです。

しかし、販売されていないという希少性や、身近にいて採集しやすいこともあって、クロスズメバチ以外の蜂の子を食べる家庭もあります。
運よく分けてもらえたら、ぜひクロスズメバチとどう違うか、味の違いを確かめてみてはいかがでしょうか。

【参考文献】
蜂の子の効果 http://namae.chu.jp/01.html