蜂の子とは、どんな種類の蜂の幼虫か

蜂の子は、ミツバチやクロスズメバチ、オオスズメバチの幼虫や蛹を指して使われることが多い言葉です。
他の蜂の幼虫や蛹も蜂の子と呼ばれることがありますが、蜂の 種類によっては攻撃性が高く蜂の子の採集がむずかしかったり、また採集できても量が確保できなかったりするため市販品として流通することはあまりありません。

そのため 蜂の子とは、サプリメントや缶詰など、市販品としてよく流通しているミツバチの蜂の子、あるいはクロスズメバチ、オオスズメバチの蜂の子を指すのが一般的です 。

それぞれの蜂の子の特徴は以下の通りです。

ミツバチの蜂の子

ミツバチの蜂の子は、サプリメントや佃煮の缶詰などにして販売されています。
使用されているのはオスの蜂の子が中心です。

ミツバチの中で蜜や花粉を集めたり、幼虫や成虫、女王バチの世話役として働いたり、巣作りや門番をしたりするのはメスの働きバチで、オスの蜂の子は女王バチとの交尾以外では働くことがありません。
そのため養蜂場ではオスの蜂の子は副産物として扱われ、サプリメントや佃煮などに利用されるのです。

ミツバチの蜂の子サプリメントについて

オスの蜂の子をサプリメントにする場合は、生後約20日前後の蛹が使用されることが多いです。
また女王バチになる予定の蜂の子もサプリメントに利用されることがあります。

ミツバチの蜂の子は、役割によって与えられるエサが変わる

ミツバチの女王バチとなる蜂の子は、王台と呼ばれる特別な場所で、ローヤルゼリーのみを与えられて育ちます。

働きバチやオスの蜂の子は卵からふ化して3日間はワーカーゼリーあるいはドローンゼリーを与えられて育ちますが、その後は少量のゼリーに花粉と蜜を混ぜた餌を与えられて育ちます。

性別や役割で、サプリメントの成分も変わる

ローヤルゼリーは糖分やタンパク質に富んだ良質な餌ですが、ワーカーゼリーやドローンゼリーは糖質、タンパク質ともに少ない餌です。
また女王バチとなる蜂の子は、餌自体の量も多く与えられて育ちます。

ローヤルゼリーを与えられて育った蜂の子は幼若ホルモンと呼ばれる物質を活発に分泌し、女王バチへと育つことがわかっています。

そのためサプリメントでは同じミツバチの蜂の子でも女王バチの蜂の子のみ、あるいはオスの蜂の子のみを使用したり、またそれぞれの蜂の子を混合して使用したりするため、商品によって成分が異なります。

クロスズメバチの蜂の子

クロスズメバチは山林や土手に巣をつくる蜂で、その蜂の子は主に中部地方でよく食用にされてきました。

クロスズメバチの蜂の子は肉食性の習性をもっているため、狩りで集められた生きた昆虫やカエル、魚の肉などを与えられて育ちます。

クロスズメバチの蜂の子は秋によく出回る

クロスズメバチの巣作りは春に始まり、巣が急速に大きくなるのが夏の終わりから秋にかけてです。
クロスズメバチの蜂の子をよく食べる地域では、巣がもっとも大きくなり、蜂の子の数がもっとも増える秋頃に巣を採集して蜂の子をとります。
食用にされる蜂の子は主に幼虫と蛹ですが、成虫も食べられることがあります。

クロスズメバチの蜂の子はそのまま食用にされる

ミツバチの蜂の子とは異なり、自然に住むクロスズメバチの蜂の子は量が限られ、またクロスズメバチを飼育する人の数にも限りがあることから絶対量が少なく、サプリメントに利用されることはあまりありません。
主に佃煮や甘露煮などにして、さまざまな料理に使用し「秋のごちそう」として楽しまれています。

オオスズメバチの蜂の子も食用利用が中心

オオスズメバチは蜂の中でも大型で、攻撃性が高いことでよく知られているスズメバチです。
オオスズメバチはミツバチの巣やスズメバチの巣を攻撃することでもよく知られています。
そのため養蜂家からは害虫として扱われることが多い蜂です。

オオスズメバチの蜂の子は巣が大きく発達しやすい温暖な地方で主に食べられており、九州の一部地方ではクロスズメバチを食べる中部地方と同様に親しまれています。

体の大きいオオスズメバチの蜂の子は味の良さから主に蛹がよく食べられ、幼虫は糞抜きという下ごしらえをしてから食べられています。
クロスズメバチと同様、絶対量が少ないため食用として利用されることが多いスズメバチです。

「蜂の子」は蜂の幼虫を指す言葉ですが、どの蜂の幼虫を指すのかで内容が変わってくることがあります。
蜂の子商品を購入する場合は、使用されている蜂の種類についてもよく確認し、内容を把握するようにしましょう。
【参考文献】
蜂の子の栄養成分 http://www.calgold.com/missions/
オスとメスで異なる蜂の子の栄養価 http://www.charlestonwine.com/catalog_15752.html
輸入品と国産の違い http://www.sgvcbsa.org/about-us/scouting-programs/boy-scouts/