実はタンパク質が豊富 キイロスズメバチの蜂の子

キイロスズメバチは害虫として駆除対象にされている昆虫ですが、キイロスズメバチの蜂の子はタンパク質が多く、体も大きいため食用に利用されることもあります。

ただしキイロスズメバチはとても攻撃性が高く、刺されると死亡事故につながる恐れもあることから、キイロスズメバチの生態に詳しいプロの業者でなければ、巣にはなかなか近づくことができません。
そのためキイロスズメバチの蜂の子は、栄養価はあるものの危険性のほうが高いため、通常は成虫の駆除が先行されます。

駆除には薬剤を使用することから、蜂の子をよく食べる地域でもキイロスズメバチの蜂の子は入手しにくい存在です 。

食用としての大きな可能性を秘めている、貴重なキイロスズメバチの蜂の子について、またクロスズメバチとの違いなどについてご紹介します。

キイロスズメバチは肉食

キイロスズメバチの狩りの習性はクロスズメバチと似ているといわれ、幼虫のエサにするために生きた昆虫やカエル、魚の肉などを集める習性があります。
またクロスズメバチと同様、樹液や花の蜜、果実などを炭水化物源にしています。

キイロスズメバチとクロスズメバチは、巣作りが異なる

クロスズメバチは山林や土手に巣をつくりますが、キイロスズメバチは、最初は 鳥の巣箱や木の洞など、人と離れた場所に巣作りを行うものの、ある程度巣が大きくなると人家の軒先や木の枝など、開放的で人が近づきやすい場所に巣を作り直し、引っ越しする習性をもっています。

キイロスズメバチはうっかり近づくと危険

スズメバチ亜科の蜂は、外敵から身を守るために巣の出入り口や、あるいは巣から少し離れた場所に見張り番を立て、外敵を見張る習性があります。
キイロスズメバチでは夏から秋、巣がもっとも大きくなる季節に夜間、大勢の蜂が巣の表面に出てきて夜間の見張りを行います。

見張り番は巣に振動や光などの刺激が加わると素早く飛び立ち、敵に対して攻撃を仕掛けます。
人に近い場所に巣をつくりながら、警戒心も高く攻撃性も高いのがキイロスズメバチです。

キイロスズメバチの蜂の子はタンパク質が多い

食用にするスズメバチの蜂の子といえば、地蜂と呼ばれているクロスズメバチが最も有名ですが、キイロスズメバチの蜂の子は地蜂よりもタンパク質が多いという報告があります。

タンパク質を構成するアミノ酸の中では地蜂と同様、グルタミン酸が多く、次いでアスパラギン酸やプロリン、ロイシンなどが豊富です。
キイロスズメバチの蜂の子は動物性タンパク質と変わらないほど良質なタンパク質源になりうる存在です。

ただし 、キイロスズメバチは攻撃性が高くて蜂の子を採集するのが難しいことと、薬剤を使用して駆除するために蜂の子にも影響があることから、栄養価が高くても市販品として出回ることはあまりありません。
もしも運良く入手できたら、他の蜂の子との味の違いをぜひ確かめてみてください。

【参考文献】
蜂の子で耳鳴り改善 http://rojiura.x0.com/2006/04/e3_2.html